就職活動において、昔から体育会系は有利だと言われるのはどうしてなのか。
それは、体育会系に対して以下のようなイメージがあるからです。
- 結果にこだわる経験がある
- 結果のために試行錯誤できる
- 上下関係を尊重できる
- 集団行動ができる
- 理不尽さがある中でも努力できる
- ストレスに強い
こんな社員がいたら、会社としては辞めないし、教えたら成長しそうな新人として採用したくなりますよね。
つまり、『社会人になったときに部下として育てやすい』というイメージがあるからこそ就職活動に有利になるのです。
それは、体育会系の学生限定の就職サイトがいくつもあることからも明らかです。
いくつか体育会限定のサイトがある中で、大手の体育会系限定の就活サイトは以下の2つです。
・スポナビ
・アスリートエージェント
体育会系限定サイト『スポナビ』のメリットや特徴は?
スポナビは体育会系出身の社員だけで運営されている求人サイトです。
部活と就活の両立のための勉強会や、全国で体育会系学生のための限定のイベントを実施しています。
全員が体育会系出身であるからこそ、一対一の個別面談でも体育会系の学生ならではの悩みを親身に聞いてくれます。
体育会系のOBやOGならではのアドバイスが期待できます。
体育会系限定サイト『アスリートエージェント』のメリットや特徴は?
アスリートエージェントは、スポーツをしてきた人の就職や転職を支援している株式会社アーシャルデザインが運営している就職サイトです。
アスリートとしての今をキャリアの一歩目ととらえ、就職をキャリアの二歩目と定義して、アスリートがビジネス面で社会と繋がれるように支援しています。
アスリートエージェントの強みは、1000名以上のアスリートを支援してきたアドバイザーの支援を受けられます。
スポーツだけをしてきて就活に関する知識がない人や、自分の特性をまだ把握できていない体育会系学生に対して寄り添ってくれます。
さらに面談を通してあなたに合いそうな求人を紹介し、面接対策を行います。
内定後は、独自の研修で社会人になるための準備を行い、就職後も定期的にフォローする体制が整っています。
実際は体育会系の就活サイトはおすすめできない3つの理由
体育会系の就職サイトを紹介しましたが、体育会系の人すべてが体育会限定サイトをおすすめできるわけではありません。
その理由を3つあります。
結果を残した人・役職についていた人だけが有利になりやすい
就職活動では、必ず自らの経験を自分の特性を伝えるため話す必要があります。
しかしながら、弱小チームで頑張っていたが結果が出なかった場合や、主将などのリーダー経験がない人にとってはアピールするのは難しいでしょう。
自分の経験を、採用する側にみせたいイメージに合うように説明できなければ評価されません。
そのため、○○優勝や主将といった誰にでも明らかな結果が出せていない人には不利な戦いになるからです。
体育会系のイメージだけで採用されてしまうリスクがある
体育会系の就職が有利なのは、部下として育てやすいと思われる部分が大きいのです。
だからこそ、常に外で汗をかくことをいとわない体育会系のイメージは体力をつかう分野に需要があります。
また、チーム全体を意識してきた体育会系の学生であったら上下関係が厳しく年功序列が色濃く残る企業にも重宝されやすいです。
さらに、スポーツをしていることから、自分をある程度追いつめても耐えることができるというイメージもあります。
理不尽な職場環境や過酷な労働であっても目的のためには頑張ることができる人材とみなされやすいです。
募集している企業もストレスの多い職場の可能性が高いです。
働きたい職場環境の理想は人それぞれあるはずです。
しかし、体育会系の就職サイトを使用している以上は、採用側はあなたを体育会系の学生という枠で採用します。
そのイメージだけで内定がもらえたとしたら現実とのギャップに苦しむことになるかもしれません。
受け身のままの就職活動をしてしまう
体育会系の就職サイトは、体育会系の学生に就職活動に使える時間が少ないこと、キャリアについて無知な人が多いことも把握しています。
だからこそ、個別面談などを通してあなたに合いそうな職種や職場を紹介してくれます。
これは、一見するととても親切であるようにも考えられますが、果たして面談で話した経験や自分の特性が本当の自分でしょうか。
もちろん、エージェントによって作られた自分像である可能性が高くなります。
しかしながら、就職という自分の生きていくための糧を探すためには、もっと積極的な自己分析が必要です。
自分がなにを求めているかが明確でないと、現実の自分と理想の自分にギャップを生みます。
就職では企業から選ばれることを求めるのは当然ですが、あなたにもどんな職場で働くのかを選ぶ権利があります。
受け身のままでは選ぶことはできません。
本当に体育会系の就活生におすすめのサイト3選
納得のいく就職をするためには、体育会系の学生へのいいイメージは利用しつつ、自分自身の経験をそれにあてはめながら言葉にしていく必要があります。
そうすれば、自分の経験から向き不向きを考えることができますよね。
とはいえ、他の就活生に比べて時間のない体育会系の学生はインターンに行くなど実際の実務に近い経験を積むことはできません。
そこでおすすめなのが、逆求人やスカウトを使った就活です。
自分のアピールポイントを探ってそれを言語化することで、あなたのプロフィールをみた企業からスカウトが来る仕組みです。
その中でもおすすめの優良サイトを3つはこちらになります。
OfferBOXの特徴やメリットは?
OfferBOXでは、まず自分のプロフィールを作るのですが、振り返るのは幼少期からです。
つまり、就職を意識していない素の自分、仕事と遊びの区別のない頃のあなたの興味や体験をエピソードにまとめます。
体育会系の学生である以前に、みんな人それぞれのエピソードがあるはずですよね。
そ
こに興味をもった企業からオファーが来るので、現状と理想のギャップをできる限り小さくすることができます。
また、一度プロフィールを書いて終わりではありません。
あなたのプロフィールに対するアクセス数や、どのような企業が閲覧しているかのデータを公開してくれています。
これをもとに自分のプロフィールを磨いていくことであなたに着目した企業からオファーを得ることができるのです。
このサイトには、大手企業から普段は知らないレアな企業まで5540社以上の企業が登録しています。
ただ求人サイトに登録するだけでは見つけることのできない企業からのオファーが期待できますので、幅広く選ぶことができます。
digmeeの特徴やメリットは?
digmeeでは、就職のイメージがまったく沸かないという人や、LINEなどの日常で使っているツールで就職活動したい人におすすめです。
就職活動を始めるにあたって大切なのは、情報収集です。
限られた時間の中でどれだけ自分にマッチする働き方・職場を見つけられるかがカギです。
このサイトは初めにLINE@に登録するだけで就職に必要な情報をバンバン発信してくれます。
実際にこの会社に行きたいと明確に決まっている人はほとんどいません。
自分の知らない情報をできる限り得るためにも、しっかりとアンテナを張けるようなサイトになっています。
キミスカの特徴やメリットは?
キミスカでは、採用までのプロセスさえも無駄にしたくない、不採用も採用につなげたいという人におすすめです。
ここでもまず、プロフィールを登録しますが、サイト内にある性格診断を利用することで自分の価値観や性格を見つめなおすことができます。
できあがったプロフィールを見た企業からオファーが来ると、採用までのプロセスが始まります。
キミスカで特徴的なのは、自分の選考状況がプラスのアピール材料になることです。
採用担当者にとって、志望者が他にどんな企業を受けているか気になりますよね。
それは、内定辞退する可能性のような、マイナスの心配だけではないのです。
他の企業の選考をどのくらい進んでいるかは、その人の能力を測るためにも使えます。
つまり、○○会社の選考を3次まで進んだ人になら私も会ってみたいと思う採用担当者から声をかけてもらえるということです。
だから、仮に不採用になったとしても選考に進んでいたというだけでもチャンスを作れるのです。
また、キミスカLIVEという小規模な企業マッチングのイベントを開催しており、実際に会って話すことでお互いに相手のことを理解しているかを確認できます。
【体育会限定サイト以外でのサイトでの就活まとめ】
体育会系だからといって、限定のサイトを使わないといけないわけではないです。
逆に体育会限定サイトがデメリットにもなるため、今回紹介した逆求人などを有効活用した方がよいです。
逆求人・スカウトといった方式の就職サイトでは、自分からアピールすること本当の自分を見つめなおして言葉にすることが大切です。
体育会系にいるとなんとなく体感で、自分を鍛えたり試行錯誤していたりしますよね。
しかし、こういった体育会系の学生ならではの経験も、自分の言葉で説明できないと評価されません。
納得のいく就職先を見つけるためには、自分のことを理解し伝える必要があります。
それができるツールを効率よく使いながら頑張っていきましょう。