就職活動が視野に入ると、自分のアピールポイントを探し始める就活生が多くなります。
そこで何も資格がないと、焦ってしまう学生さんも多いですね。
しかし、『就活の為の資格取得』の必要がありません。
なぜなら企業の採用担当者が重視しているのは資格の量ではなく、あなたの人間性や企業への志望度です。
実際に、企業が採用基準で重視する項目のトップ3はこのようになります。
1位 「人柄」
2位 「自社への熱意」
3位 「今後の可能性」
引用 (就活白書2018,P22参照)
就活のために手当たり次第資格を取るだけでは、人柄や熱意を伝える材料にはなりません。
それでは、資格以外で一般的な就活生は何をすればよいのでしょうか。
それは、今所属している場所で「PDCAサイクルを意識しながら取り組み、語れるようにしておくこと」です。
部活動、アルバイト、ゼミ、サークル等、なんでもよいので課題や解決方法を考えながら行動しておくことが大切です。
例えば飲食店でアルバイトをしている学生を例にしてみると以下の通りになります。
- P計画:オーダーが入ってから料理を提供する時間の短縮(現在15分⇒目標10分)
- D実行:複雑な調理マニュアルを作り直し、一目で使用する具材がわかるようにした
- C評価:調理時間が短くなり、目標としていた10分へ提供時間が短縮した
- A改善:さらに短縮するべく、食器棚や冷蔵庫の整理をした
- +α学び:既存のやり方に拘らず、常に「より良くする為にはどうすれば良いか」を考える大切さを学んだ
面接官が聞きたいのは、「どんな凄い事に力を注いだか」ではなく、「どのように力を注いだか」ですので、誰もが驚くような経験でなくても構いません。
資格がなくて心配な就活生へ裏ワザの方法を教えます
「資格がない!けれども資格欄が空欄になるのは避けたい…。嘘をつこう…」というような就活生も多いです。
希望する企業と関連性が強い資格を持っていることは、メリットになる可能性がある為、資格情報を盛ることは裏ワザの方法です。
しかし、メリットの裏のリスクを理解しておく必要があります。
就職活動は、「0を1にするのはNG、1を10にするのはOK」と言う人も多いです。
つまり、勉強したことがない資格を記載するのはNG、少しでも勉強したことがある(受験したが落ちた)資格を盛って記載するはOKということです。
やった事がない事象に対して想像力を働かせながら、実行したように話すことは非常に難しく、面接官から深堀された時に必ずボロが出ます。
例えば、「FP技能検定の資格を保有している」と嘘をつくとしましょう。
面接官から「なぜこの資格を取ろうと思ったのか」と質問された場合、どのように答えますか?
少しでも勉強していれば「お金の運用方法を学び、今後の生活に活かしたいと思ったから」など上手く答えることができます。
しかし資格について無知の場合、何も答えられない可能性が高いです。
もし、資格があると嘘をつくのであれば、面接対策用に資格内容について考察し、リスクを回避しておきましょう。
準備する内容は以下の通りですので、参考にしてください。
・なぜその資格を取ろうと思ったのか
・その資格を取ることで何ができるのか
・どのような勉強をするのか(少しは勉強しておきましょう)
・資格を取得するときに難しかったことは何か
また、資格所得証明の開示を求められる場合も少なからずあるので、リスク回避のために「○○の資格取得に向け勉強中」「〇年〇月までにTOEIC750点を目指し勉強中」と記載しておくことをおすすめします。
勉強する意欲があると受け取ってもらえますし、開示を求められることもありません。
ただ、ここに記載する際は、受ける企業と関連性がある資格にしておきましょう。
無関係の資格だと「一貫性が無いと」とらえられてしまう可能性があります。
資格を盛ることに関して、就活生の多くが実行するのがTOEICの点数水増しです。
点数を盛ってもばれることはほとんどなく、勉強していたことをアピールするメリットになります。
外国語学部出身であれば点数を聞かれることもあるでしょう。
しかしここでも危ないリスクがあります。
1次、2次と面接を突破し、最終面接前や内定後にスコアシートの提示を求められるケースです。
総合商社や航空系、外資などを受ける就活生は要注意です。
時間をかけて企業分析をし、面接をしてきたが嘘が発覚し落とされる(最悪の場合、内定取り消し)ことがあるので、理解しておきましょう。
簡単に取得できる資格と有利にアピールする方法
ここまで、「資格が無くても内定が取れる理由」や「資格が無い時の裏技」等をお伝えしてきましたが、資格は絶対いらない!というわけではありません。
「資格」という武器は使い方によっては、就活を有利に進めることができます。
どのようにその武器を使用するか具体例も混ぜてみていきましょう。
業界研究のために資格取得をした
取得しやすい資格だけでも構いませんので、複数の資格を保有している就活生に有効です。
例えば、面接時に「以前は自分のやりたいことが決まっておらず、選択肢を広げるために様々な資格を取得しました」と伝えることができれば、勉強熱心な学生だと感じてもらうことができるでしょう。
ここでは、1~3カ月勉強すれば取得できるような資格を複数取得しておくことが望ましいです。
比較的取得しやすい資格は下記の通りになります。
・日商簿記検定
・ITパスポート
・MOS(word、excel、PowerPoint)
・登録販売者
・秘書検定
自己PRや志望動機、受けている業界と資格取得した理由との一貫性がある
採用担当者は、面接の短時間で就活生の分析をします。
有意義な面接時間とするべく、発言内容の深堀をし、一貫性があるかどうか確認をしています。
発言と全く関係のない資格であれば、なぜその資格を取ったかを問われたり、「一貫性が無い」と落とされてしまう場合もあります。
そのため、エントリーシートの内容との結び付けを意識しておくことが大切です。
エントリーシート内容と資格保有の結び付けができており、上手にアピールをするケースはこのようになります。
自己PRが「目標を決め、それに向かって努力することができる」
⇒資格取得という目標を決め、勉強をしていたことをアピールできます。
志望動機が「周りをサポートすることが好きで、事務職として働きたい」
⇒秘書検定やMOSなど、事務職において持っているとプラスになる資格をアピールできます。
志望業界が食品系の企業でフードコーディネーターや食生活アドバイザーを取得
⇒食品に興味があり、必要なことは学ぶ力を持っている、即戦力となることをアピールできます。
資格がない事を不安に思うかもしれませんが、資格は内定の必須条件ではありません。
実際に資格がなくても、大手や高年収の企業に内定を貰っている就活生も多くいます。
その就活生がどうやって内定を獲得したのかについて、見ていきましょう。
【体験談】資格のない就活生が大手や高年収企業に内定を貰った方法
当サイトの元就活生のサイト管理人の周りには資格なしで内定を続々と獲得した友人がいるため、今回はその体験談を紹介していきます。
結論からいうと、ガンガン逆求人などのスカウトサイトから選考を進めていったということになります。
主に使っていたのは以下の3つのサイトです。
それぞれに特徴やメリットなどもあるのですが、ここでは詳しく書くと長くなるため、また他の記事で書いていきます。
これらを使用すると、早く面接慣れしたり、自分の就活スキルを上げられる情報やイベント・自己分析ツールなども用意しているため就活の準備におすすめです。